わが家の子どもの悩みは、国語の偏差値が安定しないことでした。
国語の模試だけは調子に波があり、偏差値が30台から70台まで大きく上下してました。
そして、偏差値が50以下になっている時は、おおむね設問のテーマや問題文の意図を取り違えているのが原因でした。

このままだと、中学受検が博打になってしまう──。
そう危機感を覚えて購入したのが、中学受験専門塾ジーニアスの代表・松本 亘正さん著作の「合格する国語の授業 説明文・論説文 得点アップよく出るテーマ編」です。
中学受験でよく出題される「説明文」「論説文」の頻出テーマと考え方が、非常に分かりやすく整理されています。



Amazonでは中身の一部が立ち読みできます。


対象:小学5年生~
- 国語の成績が安定しない
- 説明文や論説文の問題が苦手
- 中学受験をする予定である
難易度・目的


中学受験における“頻出テーマ”は正解が決まっている
中学受験の国語(特に説明文や論説文)では、出題されるテーマに対して「正解」とされる意見の方向性がほぼ決まっています。
たとえば、「多様性(たようせい)もしくは、ダイバーシティ)」が出てきたなら、お互いの価値観を認め合うといったプラスの意味(テーマ)と捉えて構いません。
何故なら、入試問題で「多様性は混乱の元だから、性別は男と女だけだ!」なんていう、差別を増長しかねない文章は出るわけがないからです。



まぁ、わたし自身は同性婚に反対ですが・・・。
このように、中学受験では極端な意見や自由すぎる主張はまず出題されませんし、奇をてらった答えは“減点対象”になるリスクすらあると思います。


この本では、こういった「よく出るテーマ」と「その正解パターン」を具体的に学べるので、読めば読むほど“正解に寄せる感覚”が養われていきます。
『合格する国語の授業』を使う際のポイント
幼児~小学生向けの教材を販売経験と、実際にこの参考書を使った経験から、『合格する国語の授業』の取り組み方のポイントをお伝えします。
何度も繰り返し読み、テーマのルールを覚える
この本は一度読んで終わりではなく、繰り返し読むことで威力を発揮します。
特に模試や過去問で出題された問題が、本書で紹介されているどのテーマに該当するかを分析する習慣をつけると、理解が深まります。
また、頻出テーマには、
- 対比構造(二元論)で論じられる
- 具体例→結論の順で展開される
など、文章の構造や主張にある程度の“ルール(型)”があります。
こうしたルールを覚えておくことで、初めて見る文章でも要点を素早くつかめるようになります。
自分の体験やエピソードと結びつける練習を!
特に、公立中高一貫校の適性検査では、「体験」と「意見」を結びつけて書く力が求められます。
そのため、よく出るテーマに対して、自分の体験と結びつける練習をしておきましょう。



スポーツや習い事、家族との出来事など、自分が語りやすいエピソードをテーマ別に準備しておくと安心です。



就職活動の「面接対策」みたいなものね。


読解力の土台は「語彙力」!
説明文や論説文の“テーマ対策”に取り組む前に、ぜひやっておきたいのが、語彙対策です。
長文が「読めない」「理解できない」という原因の多くは、“語彙力の不足”にあります。
つまり、使われている言葉の意味がわからないために、内容そのものが頭に入ってこないのです。
ただ、語彙は一朝一夕に身につくものではありません。
日々の積み重ねが大切なので、できるだけ早い段階から対策を始めることをおすすめします。
わが家では、(当時は中学受験を考えていたわけではありませんが)小学3年生の頃から、隂山英男さんの『10才までに学びたい マンガ×くり返しでスイスイ覚えられる 1200の言葉』に取り組んでいました。





このドリルのおかげで、語彙力は自然と身についていました。
なお、この問題集は書き込み欄が小さいため、B4サイズに拡大コピーして繰り返し使うのがおすすめ!
家庭にA3対応のコピー機があると、学習効率がぐっと上がります。

