子どもに読書の習慣を身につけさせたい──。
情緒豊かな子に育ってほしい──。
そう考える親御さんは多いのではないでしょうか。
もちろん、わが家も同じ思いを抱いていました。
そのため、幼稚園の年長の頃から読み聞かせを続けましたが、『星のカービィ』などの自分が好きな本は自発的に読むものの、「読書が好き」と言えるほどの習慣にはつながりませんでした。
そんな子どもが小学生の頃に知っていれば、やらせたかったのが、AIを活用して読書習慣を育むオンライン学習サービスの“ヨンデミー(Yondemy)”です。
「ヨンデミー」はどんなサービス?
ヨンデミー(Yondemy)は、東京大学出身の学生を中心としたチームによって開発・運営されている、子ども向けのオンライン読書習慣支援サービスです。
代表である佐沼蒼太氏は、家庭教師のアルバイトを通じて多くの家庭を訪問する中で、
- YouTubeやゲームに夢中で、本をほとんど読まない
- 文章を読むこと自体を苦手としている
といった親御さんの悩みを繰り返し耳にしたことが、起業する“きっかけ”になったと語られています。
楽しみながら成長する仕組み
ヨンデミーは、子どもが自発的に読書できる仕組みづくりに特化している点が特徴だと思います。
具体的には、下記のような仕組み(サイクル)となっています。
- 子どもの読書レベルや興味関心に合った本をアプリが推薦
- その中から選んだ本を図書館で借りるなどして読む
- 読了後はアプリ上で、選択式レビューや感想文を提出
- その内容をもとにAIが再度分析をおこない、次に読む本の提案につなげる


なお、ヨンデミー自体は、絵本や児童書、書籍(電子書籍含む)を提供するわけではありません。
そのため、勧められた本は、学校や近所にある“図書館”で借りたり、Amazonなどで購入する必要があります。
また、ヨンデミーでは、全国の図書館データを活用し、最寄りの図書館を登録することで、所蔵の有無を確認できる仕組みが用意されています。
その他にも、チャット形式のミニレッスンや読書記録などが用意されており、読書を習慣化するための仕掛けが随所に散りばめられています。
ヨンデミーは何歳から?中学生は使える?
ヨンデミーは、学年ではなく「読む力」に合わせて本を選べる仕組みになっています。
その中核となっているのが、独自の読書レベル指標である「ヨンデミーレベル」です。
これは、年齢で一律に線引きするのではなく、「現在の読書体験に合う難易度や興味」に合わせて、無理のない本を勧めてくれます。
難しすぎて読めないよ~
といった状態だと、「楽しい!」という気持ちは芽生えにくいので、段階的に推薦される本がレベルアップしていく仕組みになっています。


“ヨンデミー”は何歳ぐらいから使えるの?
文字(ひらがな)が一人で読めるレベルであれば、幼稚園からでも楽しめると思います。
また、文字入力がまだ難しい場合でも、選択式の感想や音声入力で進められるため、必ずしも文字入力ができる必要はありません。
では逆に、中学生でも使えるの?
小学1年~中学生までが対象となっているので、中学生でも楽しめるようになっています。
ただし、中学生だと、ミニレッスンや演出を「少し子ども向けすぎる」と感じる可能性はあります。
そのため、中学生の場合は継続的に使うモチベーションにつながるかどうかは個人差が出やすいかもしれません──。
ヨンデミーの料金はいくら?
ヨンデミーの料金は、月額2,980円(税込)です。
この料金は「アプリ利用料」と捉えるよりも、子どもが自走できる読書環境を家庭内に作れるという視点で考えると、費用対効果の見え方は変わってくるのではないでしょうか。
よく、英語学習は「早いうちから始めた方がいい」と言われます。
これは、小さい頃から英語に触れることで耳が慣れやすく、間違いを恐れずに取り組みやすいこと、さらに「勉強」と意識せずに自然に取り組めることなどが理由として挙げられます。
この考え方は、“読書習慣”にも当てはまると思います。
小学生のうちに、楽しみながら本に触れる習慣が身についていれば、部活や受験で忙しくなる中高生になってからも、自然と本に手が伸びる土台ができます。
また、幼少期から本を読む経験を積んでおくことで、教科書や参考書の説明文を正しく読み取る力も育ち、結果的に自力で学ぶ力にもつながると考えます。
学習者自身が考え続けられるサービス
ヨンデミーは、本を読む楽しさを伝えることで、子どもたちが主体的に「知」と向き合えるようになることを目指し、「読書教育」の価値を重視したサービス設計をしています。
そのために、AIを活用して、子どもの好みや読書スピード、本人の「簡単」「難しい」といった感想などを分析したうえで、一人ひとりに合った本を、適切なタイミングで提案する仕組みとなっています。
同じAIを活用したサービスでも、WebやSNS広告などで見かける「AIで楽に成果が出る」ことを前面に打ち出したサービスとは方向性がまったく違います。


AIが学習者の代わりに考えるのではなく、学習者自身が考え続けられるよう、課題(負荷)を最適化する──
このスタンスは、これからのAI時代において、思考を他人(AI)に委ねすぎないためにも、必要なサービスだと思いました。
ヨンデミーのデメリットと注意点
“ヨンデミー”のデメリットや誤解されやすい注意点についてまとめました。
- 実物の本が届くわけではない
ヨンデミーはあくまで「本のおすすめサービス」であり、本そのものは図書館や書店で借りる・購入する必要があります。 - 本を読む時間の確保が必要
習い事や塾で忙しい子どもの場合、1日15〜30分の読書時間を確保できるかが継続のポイントになります。 - タブレットやスマホの利用環境が必要
ヨンデミーはアプリまたはウェブブラウザで利用します。インターネット環境とデバイスが必須になります。 - LINEアカウントとメールアドレスが必要
ヨンデミーのサービスを利用するためには、LINEアカウントとメールアドレスが必要になります。
ヨンデミーは、30日間の無料体験があるので、実際に子どもにあうかどうかは、その無料体験中に試すことができます。
もし合わないと感じた場合は、有料プランに移行しなければ料金がかかることありません。
無理に継続する必要はないため、まずは無料体験から試してみるのがおすすめです。
“ヨンデミー”や“読書”に関するFAQ
ヨンデミーのサービスや、わたしの読書に関する考えを質問形式でまとめてみました。
「ヨンデミー」のサービスに関するQ&A
- 無料体験後は自動的に課金されますか?
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いいえ。自動課金はありません。クレジットカードを登録していなければ、30日後に自動的に休会となり、アプリが使えなくなります。なお、カードを登録している場合のみ、保護者アプリから休会手続きをおこなう必要があります。
- AIではなく、先生(講師など)からの指導はありますか?
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オンライン読書会などのイベントが定期的に開催されています。
また、LINEを使用して個別の相談をすることが可能です。 - ヨンデミーレベルはいくつまでありますか?
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2026年2月現在、確認した限りでは“60”までのようです。ちなみに「モモ」がヨンデミーレベル46.0、「ハリー・ポッター」が52,4です。個人的な感覚ですが、福音館の古典童話シリーズが自力で読めるレベルであれば、ヨンデミーは不要だと思います。
“読書”をする意味やメリットについて
「これからの時代における読書の意味」について、私なりの考えをまとめてみました。
- 読書なんてしなくてもAIで要約すれば充分では?
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大人がビジネス書や実用書の要点を把握する目的であれば、AIの要約を活用するのも一つの手段だと思います。
しかし、子どもが読む児童書や物語は、単に「情報を得る」ためのものではありません。
登場人物の気持ちを想像したり、行間を読み取ったり、物語の世界に没入したりといった体験そのものが重要です。
こうした感情の揺れや想像のプロセスは、要約された文章を読むだけでは得にくく、実際に本を読み進める体験によって育まれる部分が大きいと考えます。 - 動画や音声で代用できるのでは?
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たとえば『ハリー・ポッター』を原作で読んだことがある人なら、自分の中で思い描いていたハーマイオニーやマルフォイのイメージと、映画版のキャラクター像が違っていた、という経験があるのではないでしょうか。
映像作品は、監督や制作者が解釈した“完成形の世界観”を受け取る体験です。
一方、読書は、文章から情景や人物像を自分なりに想像し、頭の中で世界観を構築していく体験です。
どちらが優れているという話ではありませんが、想像力を働かせる体験という点では、読書ならではの価値があります。 - 読書をすると、どんな効果があるの?
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読書の効果としてよく挙げられるのは、語彙力や読解力の向上ですが、それ以外にも、共感力や他者理解を育てる側面があると考えています。
物語を読むことで、自分とは異なる立場や価値観を持つ登場人物の視点を追体験でき、さまざまな人生や感情に触れる機会が生まれます。
この積み重ねが、他者の気持ちを想像する力(いわゆるEQ)を育む土台になると考えています。
一部の著名な起業家や経営者などは、効率性や合理性を重視した発言で知られています。
しかし、こうした発言の一部はビジネスの世界で評価されても、人の感情は理解できていないのでは?と感じることも少なくありません。
生成AIツールのGrokを使って、許可なく他人をビキニにしてポストしている人もいました──。
自分がどんなことをしたら相手が嫌がるのか?といった想像力が足りてないのね。
あなたは、子どもに「自力で学習できる力」だけでなく、「相手の気持ちを想像できる力」も身につけてほしいと思いませんか。
近年は、効率やタイパを重視する価値観や、AIの活用が急速に広がっています。
しかし、情報処理の効率だけでは補いきれない、「人の気持ちを想像する力」を育てるという意味でも、幼少期の読書体験には独自の価値があると考えています。













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