わが家の子どもが中学受験をする前は、計算が速い人は、そろばんを習っていたり、特別な才能があるのだと思っていました。
でも、それは違いました──。
計算が速い人は、「無駄な計算をそもそもしていない」ということに気付きました。
たとえば、こんな計算を10秒以内にできるでしょうか?
0.625 × 0.4 =
もし計算できないようであれば、このページで紹介している計算結果を覚えるだけでも、計算のスピードや正確さが大きく向上すると思います。

算数の絶対暗記事項5選プリントです。
もしよかったら、ご活用ください。
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覚えるべき小数と分数の変換
小数は分数に変換することで、計算が速くなります。
下記の小数は頻繁に登場するので、すべて暗記してしまいましょう。
少数 | 分数 |
---|---|
0.5 | \( \frac{1}{2} \) |
0.25 | \( \frac{1}{4} \) |
0.75 | \( \frac{3}{4} \) |
0.2 | \( \frac{1}{5} \) |
0.4 | \( \frac{2}{5} \) |
0.6 | \( \frac{3}{5} \) |
0.8 | \( \frac{4}{5} \) |
0.125 | \( \frac{1}{8} \) |
0.375 | \( \frac{3}{8} \) |
0.625 | \( \frac{5}{8} \) |
0.875 | \( \frac{7}{8} \) |
0.0625 | \( \frac{1}{16} \) |
0.05 | \( \frac{1}{20} \) |
0.04 | \( \frac{1}{25} \) |
0.008 | \( \frac{1}{125} \) |



上記の変換を使った計算例です。
試しに、\( 5.625 \times 16 \) を計算してみます。
まず、\( 5.625 = 5\frac{5}{8} = \frac{45}{8} \) のように分数に変換します。
よって、\( \frac{45}{8} \times 16 \) となり、分子と分母を約分します。
$$ \frac{45 \times \cancel{16}^{2}}{\cancel{8}} = 45 \times 2 = 90 $$答えは、90 となります。
このように小数が入った計算式は、分数に変換することで計算しやすくなることがあります。



反対に、分数を小数に直すことで、通分の手間が省けて計算が早くなることも稀にあります。
3.14(円周率)を使った計算
3.14(円周率)を使った計算の暗記は、必須事項です。
これを暗記することで、計算ミスが少なくなるだけではなく、普段の勉強でもよりたくさんの問題数を解けるようになります。
計算式 | 計算結果 |
---|---|
2 × 3.14 | 6.28 |
3 × 3.14 | 9.42 |
4 × 3.14 | 12.56 |
5 × 3.14 | 15.70 |
6 × 3.14 | 18.84 |
8 × 3.14 | 25.12 |
9 × 3.14 | 28.26 |
12 × 3.14 | 37.68 |
15 × 3.14 | 47.10 |
16 × 3.14 | 50.24 |
25 × 3.14 | 78.50 |
36 × 3.14 | 113.04 |



円周率は、覚える手間に対して得られる効果がとても大きいので、ぜひ覚えておきましょう!
平方数を使った計算
平方数は面積の問題を解く際に頻繁にでてくる数値なので、この計算結果も暗記してしまいましょう。
計算式 | 計算結果 |
---|---|
11×11 | 121 |
12×12 | 144 |
13×13 | 169 |
14×14 | 196 |
15×15 | 225 |
16×16 | 256 |
17×17 | 289 |
18×18 | 324 |
19×19 | 361 |
できれば、平方数だけでなく、11〜19の段(1の位とのかけ算)も、あわせて覚えておくといいと思います。


立方数を使った計算
立方数とは、同じ整数を3回かけあわせてできる数のことです。
体積を計算する際に必要になるので、この計算結果も暗記してしまいましょう。
計算式 | 計算結果 |
---|---|
2×2×2 | 8 |
3×3×3 | 27 |
4×4×4 | 64 |
5×5×5 | 125 |
6×6×6 | 216 |
7×7×7 | 343 |
8×8×8 | 512 |
9×9×9 | 729 |
10×10×10 | 1000 |
三角数
三角数とは、1つずつ増える自然数の和として表される数で、図で表すと正三角形の点の形になる数のことです。
n番目 | 三角数(Tn) |
---|---|
3番目 | 6 |
4番目 | 10 |
5番目 | 15 |
6番目 | 21 |
7番目 | 28 |
8番目 | 36 |
9番目 | 45 |
10番目 | 55 |
11番目 | 66 |
12番目 | 78 |
13番目 | 91 |
14番目 | 105 |
15番目 | 120 |
この三角数の公式を図解すると次のよう説明することができます。





三角数の例題として、次のような問題があります。
黒いご石を図のように並べていくとき、12段目まで並べるには、全部で何個のご石が必要になりますか?


三角数は小学校で習う範囲内で出題できるため、適性検査でも出題されやすいので暗記しておきましょう。
まとめ
この記事では、暗記することで計算が速くなる数や公式を紹介しました。
この他にも、多角形の内角の和や葉型の面積など、覚えておくと計算がスムーズになるものはいくつかあります。
私立中学を本命にされているなら、そういった知識もあわせて覚えておくと安心です。
わが家では、こうした算数の暗記事項をトイレに貼って覚えていましたが、単語帳にまとめて持ち歩くのもおすすめですよ。





この単語帳は、バンドで止められるため、カバンに入れても用紙がバラバラにならないのでオススメ。
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