中学受験を検討している保護者にとって、まず気になるのは「塾代はいくらかかるのか?」という金銭面の問題ではないでしょうか。
漫画『二月の勝者 -絶対合格の教室-』では、6年生の塾代が年間126万円(模試・テキスト代含まず)にものぼると描かれていました。


えっ、そんなにかかるの⁉
フルタイムでパートに出ても足りないかも…



これはオーバーに書いているだけだから大丈夫だよ。
子どもが塾に通う前までは、こんな風に楽観的に考えていました。
しかし、いざ子どもが中学受験の専門塾に通って、塾から勧められる講座を受講すると二月の勝者で描かれている通りの金額になりました・・・。
実際にかかった中学受験の「塾代+α」の費用内訳
わが家では、小学5年の春から、中学受験専門塾のena(エナ)に通い始めました。
enaには「都立中高一貫校対策コース」と「都立+私立併願対策コース」がありますが、うちの子どもは都立コースに約2年間在籍しました。
また、家庭学習用として、ベネッセの進研ゼミ(チャレンジタッチ)も継続していたため、その費用も加味しています。
小学5年生のときにかかった塾代+α
小学5年生のときにかかった塾代+αの内訳です(端数は切り捨てで計算しています)。
支払月 | 概要 | 金額 |
---|---|---|
5月 | ena教材費・授業料 | 90,000円 |
6月 | ena夏期講習 | 116,000円 |
7月 | ena教材費・授業料 | 90,000円 |
8月 | ena授業料 | 36,000円 |
9月 | チャレンジタッチ(半年分) ena授業料 | 70,000円 |
10月 | ena授業料・模試 | 35,000円 |
11月 | ena授業料・冬期講習 | 111,000円 |
12月 | ena授業料・教材費 | 114,000円 |
1月 | ena授業料・模試 | 46,000円 |
上記の金額を計算すると、594,000円でした。
なお、この他にも週2回の習い事(年間約240,000円)も継続していため、小学5年時の年間総費用は、834,000円になりました。
小学6年生のときにかかった塾代+α
小学6年生のときにかかった塾代+αの内訳です(端数は切り捨てで計算しています)。
支払月 | 概要 | 金額 |
---|---|---|
2月 | ena授業料・模試・春期講習 | 116,000円 |
3月 | チャレンジタッチ(半年分) ena授業料 | 79,000円 |
4月 | ena授業料 | 41,000円 |
5月 | ena授業料・模試 | 46,000円 |
6月 | ena夏期講習・教材費 | 265,000円 |
7月 | ena授業料・教材費・模試 | 107,000円 |
8月 | ena授業料・模試 | 46,000円 |
9月 | チャレンジタッチ(半年分) ena授業料 | 91,000円 |
10月 | ena授業料・模試 | 46,000円 |
11月 | ena授業料・冬期講習 | 160,000円 |
上記の金額を計算すると、997,000円でした。
なお、この他に週1回の習い事(年間約110,000円)は継続したので、小学6年時の年間総費用は、1,107,000円になりました。



6年生の1月のみ、習い事はお休み(休止手続き)しました。
中学受験費用を抑えるために実践した節約術
小学6年生の塾代だけでも約100万円かかりましたが、実はこれでも比較的少ない方だったと思います。
というのも、うちの子どもは、
- ほとんど日曜特訓に参加しなかった
- 夏期・冬期合宿に参加しなかった
からです。
参加しなかった理由は、費用面の負担が大きいことも挙げられますが、復習が追いつかない状態で新しい授業を詰め込んでも意味がないと考えたからです。
わたし自身の実感として、学力が伸びるのは「復習をして理解が定着したとき(=解き直しをしたとき)」だと考えます。
そのため、移動時間や拘束時間の長い合宿や特別特訓よりも、自宅でのんびりしたり、復習時間を確保することを優先しました。
結果的に、成績が下がることもなく、授業についていけなくなることも一切ありませんでした。
今の塾は、基本的に同じ単元を何度も繰り返し学ぶ「スパイラル学習法」を採用しているため、仮に2、3回授業を欠席しても、それが致命的な遅れになることは少ないと思います。
必要がないと思う講座は断ってOK(だと思う)
塾は、教育機関であると同時に営利事業です。
そのめ、夏期・冬期・春期講習などは、基本的に「セット販売」されがちです。
もちろん、塾側としても必要だから勧めてくるわけですが、



この講座は不要かも・・・
と感じた場合は、遠慮せず相談してみるのがおすすめ。
わたしは一部の講座を相談のうえ外してもらい、その分の費用を抑えることができました。
まとめ
中学受験では学ぶべきことが多くありますが、無理してすべての講座を受ける必要はないと思います。
- 「子どもにとって本当に必要な講座か?」
- 「子どもの学習ペースに合っているか?」
を見極めることで、費用を抑えつつ、効果的な学習につながると思います。
なお、私立中学の受験対策として理科・社会の講座も追加する場合は、わたしが公開した金額に年間で15万~20万円程度の費用が上乗せされると思います。
これから中学受験を目指す方にとって、少しでも参考になれば幸いです。