
問題を作ったから、ちょっと解いてみて~


この問題の答えはページ下方にあります。



子どもは、小学校でクイズ係?だったこともあり、“なぞなぞ”のような問題を作っては、わたしが“強制パネラー(解答者)”になっていました。
そんな子どもが愛読していたのが、秋山仁先生の『パズルで算数アタマをみがく本』シリーズです。
この本の魅力は、「算数=計算」ではなく、生活に根ざした視点で問題が構成されていること、そして視覚的に考える方法や“考えることの楽しさ”を、子どもにもわかりやすく伝えている点にあると思います。


対象:小学3年生~
- 算数に少し苦手意識がある
- “なぞなぞ”や“クイズ”が好き
- お父さんやお母さんにクイズを出したい!
難易度・目的







なお、中学入試攻略編もありますが、こちらは難易度が高いので、中学受験用の勉強をしていないと理解できないかもしれません──。


「考えるって楽しい!」を教えてくれる算数の本
わたしが、秋山仁先生の存在を知ったのは、高校生の頃です。
当時クラスメイトたちの間で、『秋山数学講義の実況中継』が「めっちゃわかりやすい!」と話題になっていたのを覚えています(私は大学受験をする気がなかったので読んでませんが──。)
その“わかりやすさ”は、小学生向けの書籍でも変わらないようで、秋山先生の本は視覚的に理解できるよう工夫されているのが特徴だと思います。
なかでも、『パズルで算数アタマをみがく本』は、マンガ形式で読みやすく、コロコロコミックを読んでいるような感覚で学ぶことが出来ると思います。
さらに、親しみのあるキャラクター「ドラえもん」が登場する点も、勉強という堅苦しさを感じさせず、自然と算数に親しめる構成になっています。
ただ、このシリーズが発売されたのは、20年以上前なので、中古品しか手に入らないのが残念ですが、それでも読む価値がある本だと思います。


考える力が育つ!『新版 算数が好きになるパズル ろじか~る』
そして2023年、秋山仁先生が監修された「算数パズル」が出版されていました。


小学校1~4年生向けなので、「パズルで算数アタマをみがく本」シリーズより少し易しいですが、勉強のしやすさで言えば、こちらの方が向いていると思います。
📌パズルの種類は3カテゴリ
- いろいろな視点が身につくパズル(20種類)
- じっくり考え抜くパズル(11種類)
- 大人もたじたじ!難問パズル(4種類)
どれも、子どもたちが自発的に「もっと解きたい!」と思える工夫が凝らされています。





また、広開本の製本なので、問題を解いている途中でページが閉じてしまうことがないので、集中して問題に取り組むことができます。
算数が好きになる“きっかけ”になれば・・・
「算数って、考えるのが楽しい!」と子どもが感じてくれたら、それだけで十分、大きな成功ではないでしょうか。
秋山先生の本は、算数嫌いな子どもに“好きになるきっかけ”を与えてくれる本だと思います。
もし、お子さんが「算数、もう嫌だ──。」とこぼしているなら、ぜひ手に取ってみてください。




補足:問題の答え
冒頭にあった、算数(なぞなぞ?)の問題の答えは、0(ゼロ)です。



解けましたか?
実はこの問題、少しズルをしていて、正しい計算式は下記の通りです。





01ってなに?!
この計算式は2進数で記載されています。つまり、2進数なので次のように解釈します。
- 00(2進数)→ 0(10進数)
- 01(2進数)→ 1(10進数)
- 10(2進数)→ 2(10進数)
- 11(2進数)→ 3(10進数)
- 100(2進数)→ 4(10進数)



つまり、2進数で「3+1」の計算をしているのね。
ちなみに、N進数の問題は、私立中学の算数でも、公立中高一貫校の適性検査でも、よく出てくるので、2進数、8進数、12進数辺りは、10進数から変換できるようにしておきましょう。