中学受験(1月実施の試験を含む)まで、残り約4か月となりました。
この時期になると、小学校にお願いする内申書の依頼や、出願書類の入手方法など、初めてのご家庭にとっては「どうすればいいのだろう?」と不安に感じることが増えてきます。
わが家も初めての経験だったこともあり、かかにゃん(妻)が出願書類に子どもが通っていた小学校名を正式名称でなく略称のまま書いてしまい、

わたしのせいで願書が無効になったらどうしよう──
と、パニックになったことを今でも覚えています。
そんな経験を踏まえて、この記事では令和8年度入試(2026年度入学)に対応した最新情報を整理しながら、わが家の体験を振り返ってまとめてみました。
これから受検本番を迎えるご家庭が、都立中適性検査までの流れをイメージしやすくなるきっかけとなれば幸いです。
令和7年11月|学校説明会で出願書類を入手
秋から冬にかけて、まずは出願書類一式を手に入れることがスタートになります。
例年、11月後半に各公立中高一貫校で、学校説明会(出願手続き説明会)がおこなわれ、その場で入学願書や募集要項を綴じ込んだ「受検案内」が配布されます。



都合があわずに、説明会に参加ができなくても心配ありません。
多くの学校では、説明会後の一定期間、各学校の事務室窓口で出願書類を受け取ることができます。
配布開始日や、受取方法は各校ホームページで案内されるので、必ず確認しましょう。


令和7年12月上旬|小学校へ報告書の作成依頼
都立中高一貫校の出願には、在籍している小学校から提出される「報告書(内申書)」が必要です。
これはいわゆる内申書で、6年生の2学期終了(12月末)までの成績・出欠状況などが記載されたものになります。
また、中学受験(中学受検)を希望する児童が多い学校では、11月末~12月初めに説明会や個人面談がおこなわれ、その場で報告書についての案内があると思います。
わが家の場合は、個人面談の際に中学受検の予定を聞かれ、その時に報告書の依頼方法について説明を受けました。



その後、願書の準備が整った段階で、連絡帳に持参日を記入し、放課後に書類一式を先生へお渡しする、という流れでした。
なお、先生へのお礼は基本的に不要です。公立小学校の先生は公務として調査書を作成してくださるので、謝礼を受け取ることができません。
令和7年12月下旬|出願書類の郵送と適性検査当日まで
令和8年度入試(2026年入学)の一般枠募集では、
インターネット出願の入力期間が、令和7年12月18日(木)~令和8年1月16日(金)17:00まで
書類の郵送提出期間が、令和8年1月9日(金)~令和8年1月16日(金)必着 になります。



下記、出願から受験票発行までの流れを図にしたものです。


インターネット出願の手続き
令和7年度から、一般枠募集はインターネット出願に移行し、従来の紙による出願手続きは廃止されました。



以下、「インターネット出願」手続きのフローになります。
志願する都立中学校専用の出願サイト(ミライコンパス|miraicompass)へアクセスし、メールアドレスをユーザIDとして登録します。
※出願サイトは、毎年12月中旬頃に公開されるようです
証明写真のデータをアップロードし、氏名、生年月日、小学校名、保護者氏名、現住所などを入力します。
入力した情報を一時保存し、マイページから入学願書を出力、印刷します。
わが家では、12月中旬に“報告書の依頼書”と“入学願書”を一緒に持参しました。
在学する小学校が出願内容を確認し、公印を押してくれます。
1月上旬に、先生から連絡があるので、“入学願書”と“報告書”を取りに行きます。
小学校から出願の承認を受けたら、入学考査料の支払いをおこないます。
支払いは期限が決まっていますので、できるだけ早めに手続きを済ませておきましょう。



なお、令和7年度の情報を元に作成しているので、詳細は最新の情報を確認するようにしてください。
令和8年1月中旬|出願書類の郵送、受験票の印刷
残っている過程は、書類の送付と受検票の発行となります。


出願書類の郵送(特定記録郵便)
“入学願書”と“報告書”などの紙の書類一式は、郵送で提出する必要があります。
なお、書類の郵送提出期間は、令和8年1月9日(金)~令和8年1月16日(金)必着 となっています。



入学考査料の支払いをした後に印刷した宛名票を切り取り、出願用封筒に貼付けて以下の書類を封入します。
- 報告書(小学校担任から受け取ったもの、厳封されたまま)
- 入学願書(公印押印済)
- その他志望校指定の書類(該当者のみ)
出願用封筒は、郵便局窓口から特定記録郵便で郵送します。
ここでの注意点は、宛先が各学校ではなく指定された郵便局留めになっている点です。
都立中高一貫校の出願書類は、各校ごとに東京都教育委員会が指定する郵便局で受け付ける方式となっており、期間内にその郵便局に到着する必要があります。
したがって、締切日の消印有効ではなく必着ですのでご注意ください。



特定記録郵便は追跡サービスもあるから、投函後に配達状況をチェックすることもできるよ。
受検票のダウンロードと印刷
書類提出が完了すると、出願サイト上で受検票がダウンロード可能になります。
各校ごとに受検票の公開日が異なりますが、概ね1月下旬頃にPDFが発行されるので、それをプリントアウトして、検査当日に持参します。



これが受検票になります。
なお、令和8年度都立中等教育学校の試験日は、
2026年2月3日(火)に実施され、合格発表日は2月9日(月)です。
合格発表は例年、校内掲示とWEBサイトでおこなわれます。
まとめ(令和8年度入試スケジュール)
最後に、令和8年度(2026年度入学)に関する出願期間の日程をまとめました。
募集区分 | 入力期間 (ネット出願) | 書類提出期間 (郵送等) | 検査日 (試験日) |
---|---|---|---|
一般枠募集 | 令和7年12月18日~令和8年1月16日 17:00まで | 令和8年1月9日~1月16日必着 | 令和8年2月3日(火) |
特別枠募集 | 同上 | 同上 | 令和8年2月1日(日) |
海外帰国・在京外国人生徒枠募集 | 令和8年1月12日、13日 | 願書は窓口持参で受付 | 令和8年1月23日(金) |
インフルエンザ等による追検査 | 令和8年2月4日、5日 | 同上(詳細は募集要項参照) | 令和8年2月13日(金) |



冬は体調を崩しやすい季節です。
どうぞ身体に気を付けて、ラストスパートを乗り切ってください。
コメント