
この本、面白いから読んでみたら?



ゲームの方が面白いよ…。
わが家の子どもは、小さい頃から本を読むのが嫌いでした。
そのせいか、小学2年生の頃の通知表の国語の評価は、“よい”ばかり・・・。
そこで、少しでも読書の楽しさに目覚めてくれればと思い、子どもが興味を持ちそうな本を片っ端から試してみることに──。


その中で、子どもが夢中になって読んだ本を4冊(シリーズ)ご紹介します。
なお、“東大生がすすめる本”や“不朽の名作”といった類のものではなく、あくまでわが家の子どもが楽しんで読んだ本になります。
星のカービィシリーズ(高瀬 美恵)
小学2年生の時に購入したところ、笑い声をあげながら読み、



続きが読みたいから買って欲しい!
と、リクエストをしてきた初めての本です。
この『星のカービィ』シリーズは、ゲームでおなじみのキャラクターである“カービィ”が、仲間たちとさまざまな事件を解決していく物語。
小学校の低学年でも読みやすく、漢字にもルビが振られています。


また、「カービィの話」で意気投合して、お友達ができるなど予期してなかったことも起こりました。
今の子どもたちは、娯楽や情報が多すぎて「共通の話題」を見つけるのが難しいです。
そのため、人気のあるコンテンツに興味を持つことは、友達作りの“きっかけ”にもなると思いました。


怪人二十面相シリーズ(江戸川乱歩)
わが家の子どもは、妻(かかにゃん)の影響でアニメの「名探偵コナン」が大好きです。
そのため、子どもが小学校3年生の頃に、



“江戸川コナン”の名前の由来って知ってる?
という話をして、まんまと読ませることに成功したのが、江戸川乱歩の「怪人二十面相シリーズ」です。


この「怪人二十面相シリーズ」は、変装の名人である怪人二十面相と、名探偵の明智小五郎、その助手の小林少年が繰り広げる推理対決を描いた小説です。
舞台は昭和30年代ごろで、浮浪児たちが小林少年の部下として登場するなど、現代とは異なる時代背景が色濃く反映されています。
そのため、今の価値観とは合わない描写もありますが、子どもは夢中になって読んでいました。
また、よくわからないこと(時代背景)を祖父母に質問する“きっかけ”にもなりました。


なお、今では差別用語とされている単語を平易な言葉に置き換え、現代の時代背景に合わせた「少年探偵団:対決!怪人二十面相」も出版されています。


モモ(ミヒャエル・エンデ)
『モモ』はドイツの作家ミヒャエル・エンデによる、「時間とは何か」という深いテーマを扱った児童文学の名作です。
この『モモ』は、わたし自身が小学生だった頃に、NHKのラジオドラマを聞いて好きになった作品だったので、



ラジオドラマの音声を聞かせれば好きになるかもしれない──
と思い、子どもにも聞かせたところ “大当たり”でした。
なお、このラジオドラマというは、効果音も入った音声による芝居で、キャスト陣も超豪華です。
このラジオドラマは、時々YouTubeにあがりますが、すぐに削除されてしまい、現在はオープニングだけ聴けます(市販はされていないようです)。
子どもは寝る前に、『モモ』のラジオドラマを聞きながら寝て、書籍も繰り返し読むようになりました。


ハリー・ポッターシリーズ(J.K.ローリング)
子どもが小学5年生の時に購入したのが『ハリー・ポッター』シリーズです。
『ハリーポッター』は、魔法使いの少年ハリー・ポッターが、ホグワーツ魔法魔術学校で仲間たちとともに成長しながら、闇の魔法使いヴォルデモートとの戦いに挑む物語です。
全7巻で構成され、世界中で愛されている作品です。



子どもは寝食を忘れて夢中になって読んでいました──。


作中には、“階級制度”や“人種的”なテーマも描かれており、イギリス文化や社会構造に触れるきっかけにもなりました。


まとめ
読書が苦手(嫌い)だった子どもが、夢中になった本を4冊(シリーズ)ご紹介しました。
いずれの本も、“勉強のために読む”のではなく、“読まずにいられない”魅力のある作品ばかりです。
そして、本を読むようになった頃から、少しずつですが国語の成績も上昇し始め、“大へんよい”が増えました。

