国語が苦手だった子どものために、最初に選んだ“国語”の問題集(参考書)が出口汪(でぐち ひろし)先生の『論理エンジン 小学生版』でした。
この教材は、小学1年生から6年生までの学年別に構成されており、わが家では小学2~5年生向けの4冊を5周ほど取り組みました。
とはいっても、実際に「問題を解いた」のは1回のみ、それ以外は“音読教材”として活用していました。

小学2、3年生の問題集(論理エンジン)から始めるのがいいと思います。


対象:小学2年生~
- 国語が苦手
- 面白くて楽しい文章を読みたい
- 中学受験をする予定である
難易度・目的


“読む”という発想の勉強法
当時は意識して、問題文を読ませていたわけではありませんが、最近、同じような勉強法を推奨している方の書籍を読みました。
それが『成績アップは「国語」で決まる!』の著者・神田直樹さんです。


この書籍の著者である神田さんは、偏差値45から完全独学で東京大学文科Ⅰ類にほぼトップ合格(※2次試験では首席合格者とわずか3点差)を果たしたそうです。
その彼が、提唱している国語の勉強法が、勉強の大半を「読書に費やす」という戦略でした。
問題を「解かずに読む」ことで深まる理解



「成績アップは「国語」で決まる!」の書籍では、次のような内容が書かれています。
実際に、問題を解こうとすると「正解を出すこと」に意識が向いてしまい、文章全体の構造や言葉の選び方には目がいかなくなりがちです。
でも、読むだけなら、「なぜこの表現を使っているんだろう?」「この言い回しはどういう効果があるのか?」といった“読解の本質”に集中できるのです。
これは、点数には表れにくい“本物の国語力”を育てるための絶好の訓練になります。
https://diamond.jp/articles/-/364983?page=2
もし、すでに解いたことのある問題集があるのなら、今度は「問題を解かずに読むだけ」で再度取り組んでみてください。
答えを知っているからこそ見える文脈の構造、伏線の張り方、言葉のニュアンス――そうした要素に改めて気づくことができるはずです。
同じ素材でも、読み方を変えるだけで得られる学びの深さは大きく変わるのです。
https://diamond.jp/articles/-/364983?page=2
『論理エンジン』は“読むだけでも力がつく”構成が魅力
出口先生の『論理エンジン 小学生版』を子どもに読ませようと思ったのは、文章を「読む」だけでも学びが得られるよう、緻密に設計されていると感じたからです。
この教材で扱われているテーマは非常に多彩で、有名な人物(伝記)に関する話や、同年代の小学生による優れた作文、現代社会に関する問いかけなど、幅広い題材を扱っています。



“漢字の作られ方”や“エジソンの話”、“わらしべ長者”など、大人が読んでも面白い題材が多いのも魅力です。
また、多くの問題集では短い文章を読ませ、その中から機械的に答えを選ばせるものが目立ちます。
しかし、『論理エンジン』は、「あらすじを正確に理解する」ことを目的としながら、文章を読む力そのものを伸ばす構成になっています。



解説文もあわせて読むことで、論理的に読む力が養われます。
加えて、「あなたならどう考えますか?」「あなたならどう行動しますか?」といった記述式の問いかけがあるのも、本教材ならではの特徴です。
こうした問題は、自分の頭で考える力を養うのに非常に効果的で、公立中高一貫校の適性検査対策としても活用できると思います。





少し難易度はあがりますが「読解・作文トレーニング」も、繰り返し読む価値がある問題(題材)が掲載されています。





なお、わが家では問題文をコピーして、お風呂の時に音読していました。
家庭にA3対応のコピー機があると、学習効率がぐっと上がりますよ。

