中学受験という大きなハードルを越え、ようやく目標としていた都立中高一貫校に入学!

でも、現実は予想していたのと違っていた部分も──。
わが家の子どもが、都立中高一貫校に進学して感じたことを、親の視点でまとめてみました。
通ってわかった、都立中高一貫校の“悪かった点”
タイトルは“悪かった点”としていますが、どちらかと言うと予想してなかった点をまとめました。



そのため、人によっては、“良かった”と思える内容にもなっています。


1. 教員の働き方改革が進む
近年の「教員の働き方改革」により、平日にお休みを取る先生も増えてきました。
私たち親世代からすると「先生が平日休み?」と驚きましたが、これも時代の流れと言えるでしょう。
その影響もあってか、補講や部活動の指導は、以前より控えめになっている印象があります。



とはいえ、課外活動などは地元の公立中学より多く、その度に引率してくれる先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。
2. 部活動は控えめ
学校全体として、運動や部活動に力を入れている雰囲気はあまりありません。
体力測定の結果や部活動の様子を見ても、スポーツ面のレベルが高いとは言えないようです。



文武両道の子どもたちが集まっていると思っていたので、体力測定の結果は意外でした──。
そのため、運動で都(県)のトップレベルを目指すなら、私立の方が環境としては優れていると思います。
一方で、わが家の子どものように運動が得意ではない場合、強豪校特有の厳しさがない分、のびのびと楽しめる利点もあります。



もちろん、熱心に取り組んでいる部活動もあります。
3. 学校行事がとにかく多い
体育祭や文化祭、発表会など、1年を通してイベントが多く、生徒主体でおこなわれる行事が盛んにあります。
その分、準備や役割分担なども生徒に任される場面が多く、日々忙しそうにしています。



なお、学校行事は、後期生(高校生)と一緒に取り組むこともあり、それが“いい刺激”にはなっているようです。
ただ、経験としては貴重ですが、勉強やスポーツとの両立には工夫が必要そうです。
4. 保護者層に“格差”を感じることも
保護者会に出席した際に、他の保護者の方から「学校のホームページのあの件、見ました?」と話を振られましたが、今まで一度も学校のホームページなんて見たことがなかったので、返答に困りました。
留学や海外研修の話題が普通に飛び交うような場面もあり、経済的にも教育的にも“意識高い系”の家庭が多く、少し気後れしてしまうことも正直あります。



保護者会は正直、苦手です──。



部活動によっては、“部活動の保護者会”があることも・・・。
通ってわかった、都立中高一貫校の“良かった点”
タイトルは“良かった点”としていますが、どちらかと言うと予想通りだった点をまとめました。



こちらは公立中高一貫校のオススメポイントかと思います。


1. 学習習慣のある子が多く、自然と勉強モードに
入試をくぐり抜けてきた子どもたちなので、勉強の習慣がしっかり身についている生徒が多いです。
そのため、「勉強するのが当たり前」という雰囲気があるので、わが子も自然とその空気に引っ張られて、試験前は図書室などで、友だちと一緒に勉強して帰ってくることもしばしば──。
また、いわゆる問題行動を起こすような生徒は見かけません。
子どもにとって、どんな環境で過ごすかは人格形成にも大きく影響すると考えているので、この環境を得られたことは本当に良かったと思っています。
2. 基本的に塾に通う必要がない
授業の内容自体がレベルの高いもので構成されているため、塾に通わなくても十分な学習が可能です。



実際のところ、課外活動や宿題などで忙しく、塾に通う時間すら取れないという事情もありますが──。
また、学校では年に3回の学力テストが実施されており、客観的に自分の学力を把握できる仕組みも整っています。
ただし、授業についていけなくなると、私立校と比べて手厚いフォローが受けづらい面があるため、日頃から自ら学ぶ習慣を継続することが大切です。
3. 公立ならではの給食がありがたい
意外と見逃せないのが「給食の存在」です。
私立中学ではお弁当持参のところも多いですが、都立中高一貫校は公立のため、給食があります。
味もおいしいと評判で、親としてはお弁当作りの手間が省けるうえ、家計の負担も軽くなり、とても助かっています。
まとめ
子供が通っている学校は、全体的に“落ち着いた子が多く”、遊びと勉強のメリハリがしっかりしている印象です。
また、公立中高一貫校では、高校生と同じ校舎で日常を過ごすため、将来の進路や受験についての意識が早いうちから芽生えるようです。
高校生の姿を間近に見ることができる環境は、中学生にとって大きな刺激になると思いました。