子どもの卒業式の時に驚いたのが、私立や都立(国立)に進学する生徒の割合の低さでした。
何故なら、小6の1月中旬から、クラスの約4割が学校を休んでいると子どもから聞いていたので、

地元の公立中学校に進学するのは6割程度だな・・・
と考えていました。しかし、実際には8割以上の子どもたちが公立中学へ進学していたのです──。
つまり、中学受験をした家庭のおよそ半数は、希望通りの進学が叶わなかったということになります。
そこで今回は、わが家の中学受験の体験をもとに、“中学受験をする前に知っておいた方がいいと思ったこと”をまとめてみました。
第一志望に合格したのは2人に1人以下!?
子どもが小学校卒業時にもらった進路報告のプリントを見て、驚きました!
それは、受験した生徒が4割強だったのに対して、実際に私立や都立(国立)に進学したのは2割以下だったからです。
つまり、第一志望に合格したのは2人に1人以下だったのです。
さらに、受験を迎える前にあきらめた家庭もあることを考えれば、実際の合格率はもっと低いかもしれません・・・。
長時間の努力と数十万〜数百万円の費用をかけても、第一志望どころか、「滑り止め」にした学校にも合格できない可能性がある──。



中学受験は、想像以上に厳しく過酷な世界でした。
親のサポートは想像以上にハード!
塾から配られる大量のプリント、模試の復習準備など、親のサポートは想像以上にハード💦
特に、子どものプリント整理は一苦労で、間違えた問題をコピーしてまとめ直したり、次に取り組む問題のスケジュールを作成したりと、休日があっという間に過ぎてしまいました。
さらに、模試や日曜特訓など、電車を利用しないと行けない会場(教室)への送り迎えも必要で、これも負担になりました。
その他にも、塾の先生との面談(年3回ほど)や、受験予定の中学校の説明会など、スケジュールを調整・管理するのも大変でした。



また、当時はコロナ禍の影響で説明会の参加人数が制限されており、説明会へ参加するのも激しい争奪戦に──。
なお、プリント整理は本当に大変なので、自宅にA3プリンターはマストアイテムだと思います。


想像以上に時間が足りない・・・
中学受験で出題される範囲は膨大で、しかも難易度が高いため、
「受験範囲をすべてやりきった!」
という状態で本番に挑める家庭は、実際にはごくわずかだと思います。
わが家では、小6の受験直前になってようやく、小5までの範囲をある程度自信を持って解けるレベルに到達した程度でした。
つまり、小6の内容については、復習が追いつかないまま受験本番を迎えました。



そのため、私立が第一志望の場合、小5以降の習い事は諦めた方がいいかもしれません・・・。
私立は合格を確保するだけで“高額出費”が発生する
中学受験にかかる費用として、「小6の塾代が年間100万円以上かかる」といった話はよく聞きます。
しかし、見落としがちなのが、私立合格後の「入学金」だと思います。
私立校の場合、入学金(納入金)を期日までに納めて入学資格が確定します。
入学金の額は学校により異なりますが、30万円前後が必要となり、しかも支払った入学金は辞退しても基本的に返金されないことが一般的です。


つまり、本命校の合格発表を待つために、仮押さえとして30万円を支払うケースも珍しくないのです。
ただし、適性検査形式でテストを受けた学校は、都立が第一志望だと言うことを理解している(都立に落ちた人を入学させたいと思っている)こともあってか、入学金の支払い期日が、都立の合格発表後になっている学校もあります。



なお、私立への進学が決まった場合、高額な授業料や(任意という名の強制である)寄付金を支払う準備も必要です。
まとめ
わが家では、中学受験を始める前に「ゴール(目標)」を決めてから受験を始めました。
それは、
- 毎日30分、必ず勉強をすること
- 受験日までそれを継続し、体調を整えて本番に臨むこと
この2つがゴール(目標)でした。
家族全員がこのゴールを共有していたおかげで、途中で揉めごとが起きることもなく、最後までブレずに走りきることができました。